平成29年11月18日(旧10月朔日) 仏滅 二の酉

 

神社祭事記

新嘗祭(にいなめさい)

新嘗祭は、11月23日(古くは11月の第二の卯の日)に宮中および全国の神社で行われる収穫感謝のお祭りです。新嘗とは、「新饗(にいあえ)」の意味で、「新」は新穀、「饗」はご馳走(ちそう)を意味します。春のはじめに祈年祭を行い五穀の豊穣を祈るのに対し、収穫の秋に豊かに稔った新穀を神前に供え、神さまの恵みに感謝するのが新嘗祭です。起源は古く、『古事記』に天照大御神が祭りを行ったことが記されています。

宮中では、深夜にわたるお祭りを奉仕され、天皇陛下御親らが天神地祇(てんしんちぎ)に新穀をすすめて、ご自分もお召し上がりになられます。また、年毎の新嘗祭に対し、天皇の即位後初めての新嘗祭を大嘗祭(だいじょうさい)といいます。

全国の神社では、新穀感謝と諸産業発展の感謝も合わせて祈られます。現在では、勤労感謝の日として国民の祝日となっていますが、このお祭りに由来しています。

その年に初めて収穫されたお米のことを初穂といいます。もともと最初に収穫された稲穂を、感謝をこめて神さまにお供えすることを意味していました。ですから、新米は先ず神さまにお供えしてから、私たちがいただくのが本義です。初物をお供えすることと同じ意味です。

七五三

七五三は、子どもの人生儀礼の代表にあげられます。数え年三歳の男の子と女の子、五歳の男の子、七歳の女の子が11月15日に氏神さまにお参りし、健やかな成長と健康を祈ります。七五三と呼ばれる儀式の原型は江戸時代、将軍綱吉の子徳松君の髪置きに始まったとされています。庶民など一般に広まったのは明治の初めといわれています。古くは、平安時代の公家の習慣である髪置き(かみおき)、袴着(はかまぎ)、帯解き(おびとき)に由来します。

髪置きとは、誕生後初めて髪を伸ばし始める儀式で男女共に三歳の吉日を選んで行いました。

袴着というのは、五歳の男の子が初めて袴をはく儀式です。碁盤(ごばん)の上に立って、吉方に向き、左足から袴をはいて、小袖を着て、扇を持ちました。碁盤の上に立つのは、宮中では、碁盤は吉方を占う道具であり、武家では碁盤の上の勝負を城取りになぞらえて、それに乗ることで天下を取ることを願ったのです。左から袴をはくのは、吉とされた陽の足から入れることに由来するものです。

帯解きは、帯結びなどとも言われ、室町時代の上流階級の女の子が七歳になるまで着ていた着物から付け紐だけとって、初めて本格的な帯を締めることができるようになったことをいいます。「七つまでは神の子」といわれますが、七つになってはじめて社会からその人格が認められたのです。

七五三が11月15日に行われるようになったのは、その日が暦の上で満月に最も近い日であり、陰陽道(おんみょうどう)でいう最上の吉日とされているからです。稲の収穫を終え、比較的天候の安定した時期ということもあります。晴れ着を着て家族揃って神社にお参りし、長寿と健康の願いが込められた千歳飴をいただきます。

 

写真提供・開成山大神宮
写真提供・開成山大神宮