平成29年10月18日(旧8月29日) 赤口

 

神社祭事記

神嘗祭(かんなめさい)

「嘗(なめ)」って新米を召し上がること

神嘗祭は、伊勢の神宮の年間最大のお祭りで、毎年10月17日に行われています。神宮では、年間千数百回のお祭りが行われていますが、この中でも神嘗祭と6月・12月の月次祭(つきなみさい)は三節祭といわれ、最も重要なお祭りとされています。

天皇陛下が御手ずから丹精込めてお作りになられた新穀をはじめ、全国の篤農家から奉納された新米を供え、神さまにお召し上がりいただきます。米の稔りに感謝し、その喜びをともに分かち合うおめでたいお祭りです。神嘗祭には、天皇陛下のお使いである勅使が参向し、皇室よりの幣帛がお供えされます。この毎年行われる神嘗祭が、二十回重ねられると大神嘗祭(だいかんなめさい)つまり御遷宮(ごせんぐう)となるのです。

稲は「命の根」だからイネといい、「米」には穀物の霊(みたま)が込められているからコメと言います。新米には、「新しい命の根」つまり新鮮な瑞々(みずみず)しい生命力が込められているのです。その新米を神さまが召し上がることにより、生命力つまり御神徳(ごしんとく)が昂(たかま)り、神さまのお力が更新されるのです。

秋祭り

日本の古くからの大切な生業は稲作を中心とする農業ですが、春と秋のお祭りは、これと深く関わっています。

春に作物がたくさん実ることを神様にお祈りしてから耕作にとりかかり、秋、収穫した後に神さまに感謝の気持ちを捧げます。この豊作祈願と収穫感謝をする人々の心の表れが春祭り・秋祭りとなりました。

福島県内では、収穫に感謝する秋祭りを例大祭として盛大に行う神社が数多くあります。

 

写真提供・福島稲荷神社(福島市宮町)
写真提供・福島稲荷神社(福島市宮町)