神社ものしり事典

御神徳や御祈祷の紹介、神道の歴史や神話などをご紹介します。

第7章 先祖のまつり
日本人は死んだらどこに行くのですか?

四、祖霊崇拝(それいすうはい)って、仏教の渡来以前からあるの?

 「草葉(くさば)の蔭(かげ)から見守る」という言葉がありますが、ご先祖さまの御霊(みたま)は、常に私たちの身近にいらっしゃって、私たちを見守っています。この祖霊(それい)を慰め、霊威(れいい)が昂(たかま)っていただくために行う「祭(まつ)り」を「先祖まつり」といいます。お盆や春秋のお彼岸の行事などは、今では仏事のように一般には思われていますが、祖霊(それい)をおまつりすることは、もともと仏教にはない我が国の固有(こゆう)の習俗(しゅうぞく)です。