神社ものしり事典

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第8章 服忌について
最愛の家族・親族の死を悼(いた)む心

一、人が亡くなると「忌服(きぶく)」とか「忌中(きちゅう)」、「喪中(もちゅう)」などという言葉を耳にするけどどういうことなの?

 「服忌(ぶっき)」と「忌服(きぶく)」は同じ意味で、家族や親族などが亡くなったとき、一定の期間を喪(も)に服(ふく)すことです。「忌(いみ)」とは、死を畏(おそ)れ忌(い)み憚(はばか)るという意味で、死のけがれのある間は派手なことを控えて身を慎(つつし)み、その死を悼(いた)み、御霊(みたま)慰(なご)めのための避けられない期間のことで、最も長くて五十日間です。その期間内にあることを「忌中(きちゅう)」といい、「忌明(いみあ)け」とは忌みの期間を終えたということです。「服」とは、忌明け後の期間をいい、忌明けの後も身を慎み、悲しみの気持ちを乗り越え、平常心に立ち返ろうとする期間をいい、「喪中」とは広い意味で「忌」と「服」の期間内にあることをいいます。