第8章 服忌について
最愛の家族・親族の死を悼(いた)む心
一、人が亡くなると「忌服(きぶく)」とか「忌中(きちゅう)」、「喪中(もちゅう)」などという言葉を耳にするけどどういうことなの?
「服忌(ぶっき)」と「忌服(きぶく)」は同じ意味で、家族や親族などが亡くなったとき、一定の期間を喪(も)に服(ふく)すことです。「忌(いみ)」とは、死を畏(おそ)れ忌(い)み憚(はばか)るという意味で、死のけがれのある間は派手なことを控えて身を慎(つつし)み、その死を悼(いた)み、御霊(みたま)慰(なご)めのための避けられない期間のことで、最も長くて五十日間です。その期間内にあることを「忌中(きちゅう)」といい、「忌明(いみあ)け」とは忌みの期間を終えたということです。「服」とは、忌明け後の期間をいい、忌明けの後も身を慎み、悲しみの気持ちを乗り越え、平常心に立ち返ろうとする期間をいい、「喪中」とは広い意味で「忌」と「服」の期間内にあることをいいます。
第8章 服忌について 記事一覧
-
- 服忌(ぶっき)とはなんですか?
- 一、人が亡くなると「忌服(きぶく)」とか「忌中(きちゅう)」、「喪中(もちゅう)」などという言葉を耳にするけどどういうことなの?
- 二、服忌(ぶっき)の期間は、どのように決まっているの?
- 三、「忌(いみ)」の期間中は、どんなことを心掛ければいいの?
- 四、喪家(もけ)としての「忌」の期間は、どうなるの?
- 五、家族が亡くなった時、神棚はどうすればいいの?
- 六、不幸のあった年は、正月の祝い事はできないの?お伊勢さまや氏神さまのお神札(おふだ)も受けられないの?
- 七、仏式のお葬式を行った時でも、神主さんに忌明けのお祓いをしてもらうの?
- 八、結婚式などの慶事の直前に身内に不幸があった場合は、どうすればいいの?
- 九、なぜお祓(はら)いをするの?
- コラム 「清(きよ)めの塩(しお)」は差別につながる?