神社ものしり事典

御神徳や御祈祷の紹介、神道の歴史や神話などをご紹介します。

第8章 服忌について
最愛の家族・親族の死を悼(いた)む心

二、服忌(ぶっき)の期間は、どのように決まっているの?

父母・夫・妻・子 五十日
祖父母・孫・兄弟姉妹 三十日
曾祖父母・曾孫・甥・姪・伯叔父母 十日
その他の親族  三日
配偶者の親族については、前項を一項づつ繰り下げた日数による。
本葬・社葬などが右の期間を過ぎて行われる場合は、さらにその当日のみ服する。

 「服」の期間は、悲しみを乗り越えて平常な生活に戻るための「心のけじめ」をつける期間という意味でそれぞれの心情に委ねられますが、長くても半年位を目安にするとよいでしょう。

【忌引き(きびき)】

 勤務先や学校等を休む時の「忌引き(きびき)」を「忌(いみ)」の期間と誤解している人もありますが、忌引きは勤務や授業に大きな支障が出ない範囲内で定められた、休むことのできる日数のことであり、「忌(き)」の期間そのものではなく、一部に過ぎません。