神社ものしり事典

御神徳や御祈祷の紹介、神道の歴史や神話などをご紹介します。

第10章 お正月
新年を迎えるって、どういうこと?

八、正月行事 

 お正月には歳神さまが訪れ、一年の幸をもたらします。各家庭では注連縄や注連飾りを飾り、門松をたてて歳神さまを迎え、神棚や祖霊舎(みたまや)には若水とお正月料理を供えます。家族そろって挨拶を交わし、お屠蘇(おとそ)やおせち料理、お雑煮などをいただいて、新年の訪れをお祝いします。神さまやご先祖さまと一緒に家族全員でお正月料理をいただくことも元旦の大切な行事の一つです。
 また、お正月が一段落した十五日には、小正月の行事が行われます。
 代表的なものは、左義長(さぎちょう)・どんと焼き・鳥小屋(とりごや)などです。これはお正月にお迎えした歳神さまをお送りする行事です。お正月に飾った注連縄や門松、古いお神札(おふだ)などを焚き上げます。その火や煙に乗って歳神さまがお帰りになるといわれています。