神社ものしり事典

御神徳や御祈祷の紹介、神道の歴史や神話などをご紹介します。

第3章 神社のお祭り

十三、祝祭日のお祭り

 国の伝統や文化・歴史に由来した日を、「国民の祝日」として定めています。現在、祝日は一年に十五日あります。それぞれの祝日には、それぞれに意味や由来があります。

元日一月一日年の始めに年神様をおまつりする。宮中では、天皇陛下が「四方拝(しほうはい)」を取り行われ、神社では歳旦祭が行われる。
成人の日一月第二月曜日
(もとは小正月一月十五日)
神社では二十歳を迎えた男女の成人奉告祭が行われる。
建国記念の日二月十一日神武(じんむ)天皇が橿原の宮に即位され、初代の天皇となられた日を記念して全国の神社では紀元祭が行われる。
春分の日三月二十一日頃
彼岸宮中では、歴代の天皇・皇后・皇族のみたま祭り「春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)」が行われる。
昭和の日四月二十九日激動の昭和を国民と共に歩まれた昭和天皇のお誕生日。
憲法記念日五月三日日本国憲法の施行を記念。
みどりの日五月四日自然に親しみ、恩恵に感謝。
こどもの日五月五日子供の人格を重んじ、幸福を祈る。
海の日七月第三月曜日海の恩恵に感謝。
敬老の日九月第三月曜日老人を敬愛し、長寿を祝う。
秋分の日九月二十三日頃
彼岸宮中では、歴代の天皇・皇后・皇族のみたま祭り「秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)」が行われる。
体育の日十月第二月曜日昭和三十九年十月十日に開会式を行った東京オリンピックを記念。
文化の日十一月三日近代日本の礎(いしずえ)を築かれた明治天皇のお誕生日。戦前は「明治節」といった。
勤労感謝の日十一月二十三日宮中では、天皇陛下が神々に新穀をお供えし、ご自身もお召し上がりになる新嘗祭が行われる。全国の神社でも、新穀の収穫を感謝する新嘗祭が行われる。
天皇誕生日十二月二十三日今上陛下のお誕生日を祝い、神社では天長祭を行う。