神社ものしり事典

御神徳や御祈祷の紹介、神道の歴史や神話などをご紹介します。

第3章 神社のお祭り

四、例祭(れいさい)

 例祭(れいさい)は、神社で行われる最も重要で盛大なお祭りです。年に一回(神社によっては年二回)行われる祭典で、一般に例大祭ともいわれています。例祭では、神さまの御神徳を称え、皇室のご安泰、氏子・崇敬者の繁栄、五穀豊穣などが祈られます。二月に行われる祈年祭(きねんさい)、十一月に行われる新嘗祭(にいなめさい)とともに三大祭の一つに定められています。
 例祭の期日は、神社によってそれぞれ異なりますが、おまつりされている御祭神に関係のある日や、神社が創祀(そうし)された日など、御祭神や神社に特別にゆかりの深い日が選ばれています。
 この日、境内では流鏑馬(やぶさめ)・相撲(すもう)などの神事や、御神楽(おかぐら)・獅子舞(ししまい)などの芸能が行われる神社もあります。参道には露店が並び、境内は大勢の参拝者でにぎわいます。また、神輿渡御(みこしとぎょ)が行われる神社もあり、ふだんはご本殿にお鎮まりになっている神さまが、お神輿にお乗りになり、親しく氏子近くにお渡りになります。