神社ものしり事典

御神徳や御祈祷の紹介、神道の歴史や神話などをご紹介します。

第6章 住まいに関するお祭り
昔からのしきたりには意味があります

土用(どよう)

 工事を始めるにあたっては、昔から土用の期間中は避けるようにいわれています。夏の土用はよく知られていますが、この土用というのは夏ばかりではなく、年に四回あります。
 立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ前十八日間を土用と言います。「用」というのは「働き」のことで、土気(土の気)が物を変化させる意味から名づけられています。この期間中は、土を動かしたり、土木工事に着手すること、壁を破ることは大凶です。但し、土用期間中でも行って良い日があります。春は「巳・午・酉の日」、夏は「卯・辰・申の日」、秋は「未・酉・亥の日」、冬は「卯・巳・寅の日」です。この日にお祭りをして工事に着手すれば良いとされています。