神社ものしり事典

御神徳や御祈祷の紹介、神道の歴史や神話などをご紹介します。

第12章 伊勢の神宮
日本民族の総氏神さま

四、豊受大神宮(とようけだいじんぐう)(外宮、げくう)

 豊受大神宮(とようけだいじんぐう)は、外宮(げくう)と呼ばれています。御祭神の豊受大御神(とようけおおみかみ)は、私たち日本民族の主食であるお米をはじめ五穀、衣食住のめぐみを与えてくださる産業の守護神でもあります。豊受大御神は第二十一代雄略(ゆうりゃく)天皇二十二年(今から約千五百年前)に、天照大御神のお告げによって丹波(たんば)の国(現在の京都府・天橋立(あまのはしだて)付近)から、現在の地に迎えられてお鎮まりになりました。
 外宮には御饌殿(みけでん)という御社殿があり、ここで天照大御神さまに毎日朝夕二回のお食事がお供えされています。