神社ものしり事典

御神徳や御祈祷の紹介、神道の歴史や神話などをご紹介します。

第12章 伊勢の神宮
日本民族の総氏神さま

九、参拝の仕方

 豊受大御神(とようけおおみかみ)を伊勢の地にお迎えになった天照大御神(あまてらすおおみかみ)は「我が祭りに仕え奉る時は、まず豊受の神の宮を祭り奉るべし、しかる後に我が宮の祭り事を勤仕(つかえまつる)べし」と重ねて命ぜられました。この御神託(ごしんたく)によって神宮では古くから重要なおまつりである「三節祭(さんせつさい、六・十二月の月次祭、十月の神嘗祭)」においても、まず外宮でおまつりした後、内宮でおまつりするという「外宮先祭」によって祭祀(さいし)が行われ、現在に至っています。一般の参拝もこれにならって、外宮・内宮の順にお参りするのが慣わしです。