神社ものしり事典

御神徳や御祈祷の紹介、神道の歴史や神話などをご紹介します。

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第1章 神さまのお話

コラム 鶏(にわとり)・鹿(しか)・狐(きつね)・猿(さる)・蛇(へび)などは神さまのお使いなの?

 奈良の春日大社を参拝されたことがある人は、たくさんの鹿を目にしたことでしょう。なぜ奈良の人が鹿を大切にするかというと、それは鹿が春日の神さまのお使いと信じられてきたからです。お使いは神使(しんし)ともいい、神さまのご意志を人間に伝えると信じられた動物のことです。
 古事記・日本書紀には、天照大御神さまが八咫烏(やたがらす)を神武天皇の道案内として遣(つか)わしたことが記されており、このことから熊野大社では八咫烏を神さまの使いとして尊崇しています。最近ではサッカーの日本代表のシンボルとしても有名です。
 そのほか、稲荷神社の狐や八幡神社の鳩、天神さまの牛、弁天さまの蛇、大黒さまの鼠(ねずみ)、日吉神社の猿など、全国各地の神社でさまざまな伝承が残されています。

鶏→伊勢神宮、鹿→春日神社・鹿島神社・厳島神社、猿→日吉神社・春日神社、烏→熊野神社・住吉神社・諏訪神社・羽黒神社・日吉神社、鳩→八幡神社、狐→稲荷神社、蜂→二荒神社・日吉神社、牛→天満宮