神社ものしり事典

御神徳や御祈祷の紹介、神道の歴史や神話などをご紹介します。

第1章 神さまのお話

七、八幡(はちまん)さま

 八幡神社の総本社は、九州大分県の宇佐(うさ)八幡宮です。そのご分霊(ぶんれい)が貞観元年(八五九年)に京都の男山におまつりされたのが、石清水(いわしみず)八幡宮。また鎌倉時代、源頼朝により勧請(かんじょう)されたのが鶴岡八幡宮です。八幡信仰は、武士の台頭とともに急速に広まり、全国各地に約二万五千の八幡神社がおまつりされています。
 ご祭神は応神(おうじん)天皇・比売神(ひめがみ)・神功皇后(じんぐうこうごう)で、武運長久の神さまとして信仰を集めていました。その関係から、八幡神社では流鏑馬(やぶさめ)の神事が行われるところが多いようです。現在は武道ばかりでなく、運動などにご利益がある神さまとして信仰を集めています。