第2章 神社のお話
十三、直会(なおらい)
直会は「直(なお)りあう」からきたといわれます。祭典中の緊張した特別の状況から、気持ちを解きほぐし、平常の状態に戻すための大切な行事です。 神さまにお供えした神饌を、祭典終了後にお下げして、皆でいただきます。神さまのお供えをいただくことは、神さまの力をわけていただくことにもなります。 厄祓(やくばらい)などのご祈祷(きとう)の際にも、簡略化された直会として、御神酒(おみき)をいただくことが一般的ですが、これは日本酒が神饌の中でも最も重要な米から造られるものであり、その場ですぐにいただくことができるため、直会の象徴としておこなうのです。