神社ものしり事典

御神徳や御祈祷の紹介、神道の歴史や神話などをご紹介します。

第2章 神社のお話

コラム 神職(しんしょく)と巫女(みこ)

 神さまに仕え神社の社務を執る人のことを神主(かんぬし)、正式には神職(しんしょく)と呼びます。神職は、神さまと氏子との間にあって、仲を執り持つことが重要な仕事です。
 神職になるためには資格が必要です。資格には、浄階(じょうかい)・明階(めいかい)・正階(せいかい)・権正階(ごんせいかい)・直階(ちょっかい)の位があります。階位は大学の専門課程や神職養成所の課程を修了し、神社本庁の試験に合格した者や、一定の講習を受け審査に合格した者に授けられます。
 神職の役割として、宮司(ぐうじ)・権宮司(ごんぐうじ)・禰宜(ねぎ)・権禰宜(ごんねぎ)の職があります。また、神職の身分を特級・一級・二級上・二級・三級・四級に分け、この身分に応じた服装をすることになります。袴(はかま)の色が違うのはこのためです。
 また、戦前は男性の神職だけでしたが、戦後は女性も認められ、現在では多くの女性神職が神明(しんめい)に奉仕しています。
 神社の巫女の仕事は、お神楽や神事など神職の補助として奉仕します。神さまのお近くでのつとめですから、心身ともにふさわしい品位がなくてはなりません。特に必要な資格等はありません。